困っている会社同士のマッチング


 株式会社ロジテルの創業は平成18年2月。宮下勝社長と落合健一常務の2人だけのスタートだった。

 「当社の業務はシンプルです。顧客企業から荷物の情報と空車の情報を提供していただき、それに基づいてマッチングを行います。例えば、運びたいけれどもトラックの手配が間に合わない運送会社に、トラックはあるけれども届けた後の帰り路が空荷だったりする運送会社をご紹介して、荷物をスムーズに届けるお手伝いをさせていただいています」(落合常務)

 通常、運送会社では荷主から荷物を預かって、それを指定したところへ届ける。しかし1社の持てるトラックの台数にはかぎりがあるため、出払っていたり、通常の配送ルートから外れていたりして、荷主の要望にうまく応えられない場合がある。

 そういう場合、運送会社では同業他社に連絡して、代わりに運んでくれるところを探す。こちらでは回れないルートでも、別の会社であれば日常的に回っていたりする場合もあるからだ。このような持ちつ持たれつは、しばしば行われている。

 しかし、各企業が知り合いを頼って探すだけでは、どうしても限界がある。そこで「運んでくれる会社を探したい」「運ぶ荷物を探したい」という、運送会社の2つの大きなニーズを専門に収集、管理し、各運送会社様に合わせて最適な情報を提供できるロジテルは、物流業界にとって必要不可欠な存在である。

 現在、社員は約50人。そのほとんどが「配車担当」と言われる男性社員だ。彼らは会社でのほとんどの時間を、パソコンと電話を相手に過ごす。顧客から相談を受けてマッチする相手を捜すこともあり、また配車担当スタッフが顧客に電話をしてニーズを聞いたりしている。1人が持つ平均顧客数は、約200社なので、毎日かなりの数の電話応対をすることになる。けれどもどの社員も、生き生きとした表情で仕事をしている。

 「やりがいがあるからです」と落合常務は話す。「私どもを頼られるのは、困っている企業です。私どもでは問題解決のご支援をさせていただきますから、多くの場合マッチングした双方の企業から感謝のことばをいただきます。

 配車担当者それぞれに各顧客を振り分けていることで、担当する顧客の要望を細かに理解することができます。だからこそ、より最適な情報提供が可能となり、日を追うごとに顧客との信頼関係が深くなっていきます。それによって、上下の関係ではなく対等な協力会社として友好な関係が築けますから、社員1人ひとりに担当顧客への親近感、責任感が生まれ、やりがいになっていると思います。また、これにより弊社の離職率は、極端に低い水準となっております」