会社の理念・価値観を スタッフ全員が共有

林社長は人材育成にも情熱を注いでいる。

 「会社の理念や価値観は、私一人が分っているだけではだめ。これから会社を大きくするためには、幹部社員を中心にしっかりとした組織を作ることが重要。そのためには社員・パートなどの分け隔てなく、働いている全員が価値観を共有しなければいけないのです」

 幹部研修に力を入れるは、言うまでもない。それに加えて働いているスタッフ全員、約180人を対象とする社長研修も行っている。これは年に3回、30人くらいずつ集めて林社長が行う研修だが、毎回ほぼ6時間、1人でこなすというから、林社長の苦労もひとしおだ。「将来は幹部に育ってもらって、手分けして行いたい」と話す林社長。それだけ重視している研修なのだ。

 また、スタッフが農業に関係する事業を企画し発表する「未来会議」という制度もスタートした。新サービスの企画会議なのだが、参加自由なので林社長もはじめは「集まるかな」と危ぶんだそうだ。だがはじめてみると、熱い企画がいくつも上がってきて、うれしい驚きを感じたという。まだ実現したものはないが、もうすぐ何か生まれそうな手応えを感じている。

 「農業の素人同然だった私がスタートした『あぜみち』は、まだまだ至らないところも多いのですが、少しずつ着実に、地域の農業と消費者のために役立てる存在になりつつあります。これからもがんばって、農業をかっこよくするために、力を注いでいきたいと思います」